1月6日 ゼミ日誌

こんにちは、14期の杉浦です。
新年あけましておめでとうございます。

こんなにも遅くなってしまい申し訳ございません……明日のディベート頑張ります。

さて、今回のゼミは、4年生の卒論最終報告とニューススピーチでした!

☆ニューススピーチ
【問題提起】
成人年齢を18歳以上に引き下げるべきか
【YES側】
少年法改正によって処罰が厳罰化し、不平等が解決
・高校卒業とともに成人になることは大きな意味を持つ
【NO側】
・世間に流されやすい年頃に選挙に行けるのは少し危険
・引き下げる必要性がそもそもあるのか

成人年齢を引き下げるのはいいと思うが、トピックの出方が政治的なものと結び付いている感じがしていい印象ではない、という意見が先生や何人かから出たのが面白いなと思いました!

☆卒論
QCサークルの役割の変遷(瑞江さん)
問い:QCサークルの役割はどのように変遷してきたか。また、その要因は何か。
結論:QCサークルは、誕生から現在に至るまで、企業の体質改善・発展に寄与する、生きがいのある職場を作る、人間の能力を発揮するというQCサークル活動の基本理念を一貫して実現させてきた。その一方で、環境省変化に対応した役割も果たしてきた。1960年代から70年代にかけては、女性の就業率増加、PL問題への関心の高まりを背景に、女性労働者の活躍の場、PL問題への対処といった役割を果たした。1980年代には、QCサークル大会や交流会が盛んになり、他の職場や企業のQCサークルと接する場が拡大したことにより、労働者の視野を広げる役割を果たした。また、QCサークル活動が事務・販売・サービスといった製造部門以外の職種にまで拡大したことにより、企業内における職種間の協力の場にもなった。1990年代からは、顧客ニーズの多様化に対応するため、お客様満足の向上を図る役割を果たすと同時に、深刻化する地球環境問題へ対処する役割を果たすようになった。そして、2000年代からは、増加する非正規社員を教育・訓練し、活用する役割を担うようになっている。

戦後日本の家庭におけるペットの位置(早紀子さん)
問い:戦後日本の家庭におけるペットの位置は、どのように変遷してきたか。またその要因は何か。
結論:ペットの立ち位置は家族の変化により変わってきた。ペットは戦後〜1950年代、戦後家族モデルを目指す家族の中では、外部的で機能的に役に立つ存在だった。1960年代〜1970年代前半は高度経済成長を受けて見せびらかしに役に立つ存在だった。しかしオイルショック後の影響など経済成長に滞りが起きて戦後家族モデルがうまくいかなかった。そのため家族という記号的な価値をもたらす存在として戦後家族モデルの衰退につれ、家族の中心にペットがなっていった。1990年代〜2000年代は、家族が解体して個人にとってかけがえない存在になった。

化粧品CMから見る企業のブランドイメージの違いと受容されるブランドイメージの変遷(来実さん)
問い:化粧品CM・広告により形成されるブランドイメージは、各社どのような違いがあるか。また、時代ごとにどのようなCM・広告が消費者に受け入れられたか。
結論:戦後、化粧品業界を牽引してきた資生堂は、企業が女性像を提示し続けるという姿勢を持ち、80年代からは機能性を備えるようになった。90年代から消費者ニーズを汲むも、2000年代から再び女性像を提示するようになった。繊維を扱っていた企業カネボウは、80年代から消費者ニーズを汲みながら商品を発売したが、その製品は70年代資生堂への追随と見てとることができる。コーセーは70年代から他社には見れない機能性の追及に力を入れていた。その結果、機能性が求められるようになった90年代初頭にシェアを伸ばした。1980年代までは、日本の高度経済成長が終わり低成長期に入った日本において消費の個性化に対応した資生堂のブランドイメージが受け入れられた。その後、女性の社会進出、バブル崩壊を経て、機能性を求めた女性たちに対応したコーセーのブランドイメージが受け入れられ、2000年代以降ブランドイメージに大きな差を持たなくなり受け入れられるブランドイメージは変化していない。

ボランティア活動の変遷から見る、ボランティアの役割の変化と人と人との関わり(史香さん)
問い:戦後ボランティア活動の内容が変化するにつれて、ボランティアの役割はどう変わったか。また、その時の人と人との関わりと社会背景はどうであるか。
結論:ボランティア活動は福祉の分野に限定されていたが、深刻な公害や災害の発生や人間関係の希薄化、核家族化の問題により、地域活動などのあらゆる分野でボランティア活動が行われるようになった。そして、ボランティアの担い手にとって、ボランティアの役割は、人を助けるものから自己実現を果たすもの、そして人と関わるためのものへと変化していった。一方、ボランティアの受け手にとっては、ボランティアは支援されるものであるということに変わりはない。またその時の人間関係については、1970年代までは担い手が受け手を支援するという縦関係であったが、それ以降は担い手と受け手はお互いに支援し合うという横関係も発生し、次第に横関係の力が大きくなっていった。

4年生はいよいよ最後の卒論報告ということで、内容もほぼ最終形でした。報告を聞いていると、改めて本当にバラエティーに富んだゼミだなと思います。テーマを見ているだけでも面白いです。

新年早々何度も体調を崩していますが、就活ももっともっと本格化してくるのでこれからは体調管理頑張ります。
みなさんも寒いので体に気を付けてください。