5月13日 ゼミ日誌

こんばんは、14期の長堀です。
昨日の夜に文章書き終わって投稿しようとしたら、全てぶっ飛びました。。

さて、自分はソフトボール部の主将を務めており、そっちの方の試合と新歓合宿が被ってしまい合宿に参加できませんでした。試合は負けてしまいましたが…
自分の都合で行けなくなってしまったのに、試合頑張れー!と応援してくれたみなさん、応援ありがとうございました!!!!

ゼミ日誌の順番変わってくれた兵平、ありがとう!合宿楽しそうですねー行きたかったー。何人かはエグっていたらしいですが…笑


では新歓合宿翌日のゼミについて。


―4限―

・ニューススピーチ①「領土問題の面積等分方式について」 担当は川中さん。

歴史的な問題となっている領土問題についての譲歩案として、面積が半分となるところで国境線を引くといった内容でした。

問:北方領土の返還を面積等分方式で進めていくべきか。

〈賛成〉
北方領土問題は現状日本が不利なため

・長い間解決されていない問題であり、ある程度の譲歩は必要

〈反対〉
・単純な面積で等分してしまうと、社会的に支障が生じる

・他の領土問題にも影響

自分としては北方領土問題とは歴史的な問題となっていて、長い間硬直状態にあるので、譲歩案を用いて現状にテコ入れしていくべきなのかなと思いました。


・輪読『商店街はなぜ滅びるのか』 第1章

問:商店街の盛衰の過程と、その背景にあった日本社会の変化はどのようなものか。

答:20世紀前半に生じた農民層の減少と都市人口の急増により、都市流入者の多くが零細小売商となった。そのため零細小売商の増加と貧困化を防ぐために「商店街」という理念が生まれたが、その担い手が「近代家族」であったため、事業の継続性において限界を抱えていた。

内容としては、「商店街」とはどのようなものかを説明し、その担い手である近代家族との関係性を述べた上で、商店街存続のための事業継続性という課題があるといったものでした。

問題提起:
1,商店街の衰退の要因として、規制緩和による影響と近代家族による影響ではどちらの要素が強かったか。

規制緩和については、ニーズの変化に対応できなくなっていったという影響、近代家族については、閉鎖性によって帰行コミュニティが消失していったという影響が挙がりました。両方の比較は難しいとのこと。

2,「実態としての近代家族が衰退している」(p.30)とあるが、なぜ近代家族は衰退したのか。

大学進学率の上昇による一人暮らしの増加や、女性の社会進出による結婚に対する意識の低下などの意見が挙がりました。大家族→核家族→家族の崩壊という現代の流れに驚きました。


―5限―

・ニューススピーチ②「地方産業、交付税で育成支援」 担当は山田来実さん。

産業の育成によって税収を増やした地方自治体に地方交付税を多く配分するといった内容でした。

問:地域産業を育成し税収を増やした地方自治体の地方交付税を増やすべきか。

〈賛成〉
・地方の活性化のための支出はある程度必要

・都市と地方の差を埋めることが可能

〈反対〉
・産業が発達できない地域には不利

地方交付税を減らしたいならば、このインセンティブは財源的に厳しい

やはり国債の発行までしている地方交付税の財源を考えると、このようなインセンティブの制度は厳しいのかなという印象を持ちました。


・輪読『商店街はなぜ滅びたのか』 第2章

問:「商店街」の理念はどのように形成され、拡大していったのか。

答:大量発生した小売商をいかに救済し、更生させるかという問題意識の下、百貨店・協同組合・公設市場の要素を取り入れ、専門性・娯楽性・協同性・公共性をもつ消費空間という「商店街」の理念が形成された。そして、戦時下の総戦力体制の要請により、地元・繁華街という2つの立地において拡大を果たした。

答にあるように百貨店・協同組合・公設市場の要素を取り入れることで「商店街」の理念が形成され、総戦力体制の要請のもと、繁華街・地元という2つの立地において全国に拡大していったという内容でした。

問題提起:
1,筆者は戦間期に商店街の理念は形成されたとあるが、一方で近代以前の仲見世通りなどに商店街の起源はあるという見解もある。商店街の理念はいつ形成されたものなのか。

時間がなく議論できなかった問であるが、この辺は平野先生の専門と被るところがあり、直接講義してくださいました。起源をたどると果てしないとのことでした。

2,本書に出てきたように、商店街は「横の百貨店」と言われた。また1920年代には百貨店の顧客ターゲットを中・下層を人々にも広げ、商店街と競合した。では、「横の百貨店」である商店街と百貨店、それぞれの立場から見て、他方に勝る点は何だろうか。

商店街の利点は、地域密着であることで常連客がいる点や、色々な店がまとまって存在している点が挙げられた。
百貨店の利点は、高級品を扱うことで上流階層にまで顧客ターゲットを拡げた点や、非日常を味わえる強みがあるという点が挙げられた。


この『商店街はなぜ滅びたのか』という本の内容は、平野先生の専門と被っている部分があり、先生の説明が加わることが多いので理解を深めることができました。

先生が、分かりにくい部分にはしっかりと説明を加えてくれるところがこのゼミの良いところだと思います!


今回の輪読から3,4年生が合同となったため、先輩方の輪読準備の仕方を見て学ばせてもらっています。
またゼミの度に、先輩方や同期の皆の知識の引き出しが多くて、驚かされています。自分もゼミの活動を通じて様々な知識を吸収していきたいです。


そして3年生のみなさん!これからディベートや三田論文のテーマ決めなどゼミ以外で集まる機会が多くなると思いますが、部活の都合で行けないこともあると思います。今の内に謝っておきます、すいません。。

その中でも、しっかりと自分なりにゼミと部活を両立していきたいと思います!!

では、次の担当はラスト、宮本!
実はなかなか濃いキャラだなぁと最近思っております。笑
それではよろしくー。