5月9日 ゼミ日誌

14期の杉村です。

 5月9日のゼミでは、ニューススピーチと『経営革命の構造』の輪読の続きをやりました。
 
 4限のニューススピーチでは松村さんによる【消費増税時セール「実質容認」】というテーマでした。
 問題提起は、政府は消費税増税時のセールを容認すべきか、というものでした。容認のメリットとしては、盛り上がりつつある消費活動が衰退する、グレーゾーンをめぐる混乱が発生しないという点。容認のデメリットとしては、小規模の食品業者が増税分の値下げの負担を負う可能性がある、デフレが進行するというものでした。
 賛成意見は、政府が増税のイメージを持たせたくないというもの、反対意見は、中小の価格負担、物価上昇率2%を設定しているのに、政府が実質セールを容認しているのはおかしいという点です。
 先生の方では、税金をとられている意識が薄くなることで、政府へのモニタリングが弱くなるという考え方も提示されました。またユニクロなどの大企業はセールできるものの、中小などの値下げできない企業はどのようにすればいいのかという点も話題に上がりました。
 過去の事例としては、97,98時は、物価下落→業績下落につながったということでした。
 ここでのポイントは「消費税還元セール」という名前が問題であり、セール自体が問題ではないということです。
 
 輪読では『経営革命の構造』の第3章、ビッグ・ビジネスの組織改革をやりました。
問いは、「20世紀初頭のアメリカに登場した巨大企業における組織革新とは、どのようなものだったか。」答えは「規模の経済の追求のため垂直統合戦略が推進された結果、複数職能別組織が形成され、経営階層・本社機能が出現した。やがて範囲の経済が志向され始めると、多角化戦略に従って分権的な複数事業部制が生まれ、経営階層はより厳密になった。」というものでした。
 問題提起は、「本書では多角化戦略をビッグ・ビジネスにおける成功要因としてあげている。では、多角化戦略におけるメリット、デメリットは何か。現代における個々の企業の経営戦略も考えながら考えて欲しい。」、「過去に経済大国のアメリカを日本が翻弄していた(p.172参照)ように、現在では中国経済が日本を圧迫している。では、中国に危機をもたらす次なる新興国はどこか。」の2点でした。

 5限のニューススピーチでは、山田さんの代打の山田さんの【官僚もTOEFL必須 キャリア採用に導入へ 昇進には使わず】というテーマでした。
 問題提起としては、キャリア官僚の採用、昇進にTOEFLを導入すべきか?というものです。メリットは、国際交渉、会議、海外調査などに英語は不可欠、読解能力よりも会話能力が重視されるようになるという点、デメリットは、全員が英語を話せる必要はない、英語ばかりが重視される恐れがある、受験料が高くコストになるというものでした。
 スコアの反映を採用に加点という考えのもと、賛成意見は、民間の業者にとっては、海外の人材を集めやすい、外国人が集まる、反対意見は、留学や、英会話学校に通うなど、話せるレベルになるまでにお金がかかり、試験を受けられる層が限定されるという点があげられました。
 
 輪読では『経営革命の構造』第4,5章をやりました。
 「戦後日本はどのようにして経済機構を開始し、現在にいたる生産力と国際競争力を築き上げたのか?」という問いに対し、答えは、「日本がおかれた経済や企業の状況にうまくマッチする経営構造を構築した。」というものでした。
 問題提起は、「ケイレツ生産システムを導入したことで下請け企業は単なる納入業者から新製品開発のパートナーとみなされるようになり、1970年代後半から「協力企業」と呼ばれるようになった。しかし現在再び下請けは下請けでしかないような状況にある。こうなった要因はなにか。」、「アメリカではベンチャーキャピタルの誕生やナスダックの整備によってハイリスクハイリターンの新事業が次々と誕生していったが、現代の日本企業においても同じようなことが起こりうるだろうか。」という内容でした。
 
 今回の輪読を通してあげられたのは、ある国や企業、個人が他の競争者に圧倒的な優位を持つときには必ず何らかの経営革命の構造が提示される点、産業革命期のイギリスでは発明者と経営者の結合、その後のアメリカではビッグ・ビジネスの登場、戦後日本でも日本独自の経営組織が登場した点、近年のアメリカにおけるシリコンバレーモデル、そしてその構造が示される裏には様々な個人のアイディア、努力、失敗の積み重ねがあることを忘れてはいけない、というものでした。
 輪読を通して今まで理解の浅かったさまざまな用語が登場し、それらを活用して話していくことで、理解を深めていくことができました。
 
 次回の担当は長堀です。でも合宿に来られないから兵平になるのかな?長堀は試合頑張って!次回の日誌は兵平がユーモアあふれるものを書いてくるでしょう。みなさん期待して待ちましょう(笑)
 今から合宿だー!