12月6日 ゼミ日誌

こんにちは、13期の小林郁美です。
最近、街はもうクリスマスモードですねー
三田キャンパスからも、夜にはライトアップされた東京タワーが見られます。


……それにしても、

> どうも、「平野ゼミの個別ブースに300人2年生が来た」というとんでもない噂が蔓延っているようです。
(圭太くんのゼミ日誌より)

え………?入ゼミ係の小林さんはびっくりですよ、わたしは3ケタ以上の数がかぞえられなくなってしまったのでしょうか。
平野ゼミでは、そんな根拠のない噂だったり、人のバイアスだったりに流されずに考える力がつくよ。(宣伝)

さて、そんな師走のある日のゼミ日誌です。

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4時間目:ニューススピーチ&輪読

◆ニューススピーチ『電力再値上げ、審査を簡素化 経産省(2012年11月17日 朝日新聞)』

問題提起:電力再値上げの審査簡素化を認めるべきか。
見解:認めるべきではない。
理由:
・「総括原価方式」という制度があることで、電力会社はコスト削減努力を怠る。
・民間企業であるとはいえ、公共性の高い企業なのだから、もっと透明性がもとめられるべきであり、値上げをさらにしやすいような環境にするべきではない。

反対に、認めるべきであるという側の意見としては、
・「再」値上げのときの簡素化ならいいのではないか
・安定した電力供給が可能になる
・国の介入を減らすことで経営努力をするようになる

といった意見がありました。審査簡素化することで経営努力するようになるのか、審査簡素化しないことで経営努力するようになるのか、一概に言うことができないのが難しいですね。



◆輪読『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 1章3節 ルターの天職の観念―研究の課題』

問い:ルターは「資本主義の精神」の形成にどのように寄与したか。
答え:ルターが「天職」という観念を作り出したことにより、世俗的な労働を遂行することが義務とされ、「資本主義の精神」の形成に必要な「職業の義務の思想」を生んだ。

よく儲かるひとは生活態度(ぜんたい)で「天職」とか「隣人愛」を全うしているというのは、結構すきな考え方なのですが、いかんせん宗教に根差したワードが多いのが、この著作、やっかいです…!

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5時間目:13期(3年生)卒論中間報告

◆ふみちゃん
テーマ:『ボランティア』
問い:戦後、ボランティアの活動内容はどのように変化してきたのか。また、その社会背景や人と人との関わりはどうであるか。
仮説:福祉の分野に限られていたボランティア活動は、1980年代になると地域活動や環境保全運動などの登場により、活動の幅が大きく広がった。また、人と人との関わり方は、縦関係(=貧困救済)から、横関係(=相互支援)へと変化し、ボランティアを通して人との繋がりを求めるようになった。


◆あきおくん
テーマ:『海運業からみる日本的経営〜日本企業の制度と慣行のルーツを探る〜』
問い:日本の海運業において(諸外国の海運業と比較して)特長的な経営形態はなにか。またそれは、どういった経緯で、いつ頃形成されたか。
仮説:日本企業に特有な経営形態は、終身雇用制度と年功賃金・下請け制である。1950年代後半から1960年代にかけて形成されている。

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オープンゼミとして来てくれた2年生もコメントを書いてくれて、史ちゃんも明男くんも喜んでいることと思います!
2年生の皆さん、平野隆研究会のオープンゼミは途中入室・途中退出可なので、ぜひ遊びにきてねーー!