6月2日(木) ゼミ日誌

11期、あべです。
今日は水曜代替日。日曜日ながら学校でした。
私を含め行った人お疲れさまでした(゜∪゜)。

この回からゼミにふっしーが教育実習から復帰です。


4限●ニューススピーチ&輪読


☆ニューススピーチ:『大阪ステーションシティ:JR大阪駅の新ビル開業』(あべ)

駅は活性化のみで、周辺の繁栄につながらないという「駅ナカ」ビジネスの弱点を克服する狙いで、新しい大阪駅は駅と街を一体化した「えきまち」として開業。百貨店の売り場面積が増床し、日本一の東京・新宿と並ぶ激戦区になったというお話。

問題提起:「えきまち」は街の活性化につながるのか。
→つながらない
・今まで利用していなかった人を呼び込めなければ意味がない(そんな人を呼び込む何かが必要である)。
・地元志向(地元で消費しよう)の強まりがあるとすると、わざわざ都心に出てきて消費する人は減ってくるのでは。
→また、そもそも
・ビルがすでに乱立している東京では場所がない
・すでにある首都圏の駅周辺のつくりとの違いはあるのか
などの声も…
もっと「えきまち」の定義をしっかり確認すべきでした;


☆輪読『浪費するアメリカ人』
第3章 視覚的なライフスタイル―アメリカのステータスシンボル (赤澤・阿部・小西・土屋・吉田)


問:アメリカ人は何故、社会的に見えるものを買うのか。
答:社会的に見えるものがステータスを与え、それを買うことがアイデンティティの表現となるから。


・社会的に見えるものとは、他人が認識できるもの。
⇒持っているのを他人が容易に確かめられるため、その人のステータスを表す。

・ステータス消費はアイデンティティと密接に関わってくる。
⇒「私たちの所有物は私たちの『拡張された』自己となった。」(本文より)
・もっと言うと実際には、ステータス消費とアイデンティティは双方向の関係である。
⇒「私たちが誰であるかが私たちの買うモノに影響を及ぼすだけではない。私たちの買うモノもまた私たちが何になるかに影響を及ぼす」(本文より)


以上をふまえて現在の日本を考える問題提起。


Ⅰ.「消費がアイデンティティをつくる」と「アイデンティティの顕示のために消費する」のどちらの方が強いと考えられるか。(アイデンティティと消費、どちらが先に来るのか)

→消費するものによって違ってくるのでは、などの意見が。
例えばファッション関連のものや高級品は、自分のアイデンティティがあって消費する、とか。
・環境が人格をつくるのか、生まれながらにして持っているのもが人格をつくるのか、という問題にも近いようです。


Ⅱ.なぜブランド品を買うのか―品質が良いからか、ステータスを求めるからか。

→品質を求める
・社会的に上を目指す(ステータスを求める)ためというよりは、安心・安全(品質)のための指標としてブランドを消費している。
・ブランド重視という考え方自体が薄れてきている。 などなど
→ステータスを求める
・安心・安全(品質)を求めるということは、ある種の社会的ステータスを表す行為とも考えられる。 など


5限●3年ブックレポート報告


今年度初の試みです!
書き取れなかった部分が多々あるので、間違いはどんどん訂正お願いします;


☆えいちゃんのブックレポート →中沢明子『遠足型消費の時代―なぜ妻はコストコに行きたがるのか?』


問:必ずしも必要でないもの、安くて高品質でないものを、女性や子どもはなぜ買いたがるのか。
答:それらが非日常観をまとった、キラキラしたものだから。


キラキラしたものとは日常にとても身近で、日常を楽しくさせてくれるもの。これらを目的に買い物に行くことは、遠足気分が味わえるということで遠足型消費としていました。
確かキラキラした場所として「さいたま」が挙げられていました。
日本中がさいたま化すればいいのに…という筆者のメッセージ性もあったような。(えいちゃん、違ってたらごめん。)


☆やまちゃんのブックレポート →榊原清則『企業ドメインの戦略論―構想の大きな会社とは』
企業の「多角化」に興味があるやまちゃんが、そのへんに注目して選んだ一冊。


問:日本企業はどのようなドメインを設定すれば成功するか。
答:企業の内外環境の変化に合わせつつ、固有のドメインを設定することが重要である。


この先企業がドメインを設定する際には、物理的定義でなく機能的定義に注目すべきとのこと。
機能的定義に注目したドメイン設定の例:鉄道会社=鉄道の会社→人を輸送する会社
という感じです。ドメインを広げることで、可能性も広がるようです。


☆こにたんのブックレポート →東浩紀動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』
サブカルチャーを素材に社会を読みとく一冊。


問:近代からポストモダンにかけて人間性はどのように変わったか。
答:ポストモダンの人間は、欲求を自分だけで孤独に満たしている。


ツリー型世界からデータベース型世界への移り変わりをホワイトボードいっぱいに説明してくれたこにたん。
説明が途中で時間切れになってしまったのが残念…
今の人々は、人とのコミュニケーションが減少して動物化しているみたいです。
消費も第三者の目を気にした消費から、気にしない消費になった(=動物化)と言えるようです。


以上です。ちょっと長くなりました。
おやすみなさい☆