ゼミ日誌

こんばんは、巡り巡って11期の小守林です。
皆様、この梅雨の時期いかがお過ごしでしょうか。
春学期最後のゼミ日誌です。
プレッシャーには弱い方です。

ではさっそく。

4限。
ディベート
先発優位VS後発優位

先発の立論は
・製品カテゴリーの代名詞=心理的参入障壁を形成できる
経営資源を先取りできる
・経験効果がある
特許権による利益が得られる

対する後発
・製品開発、市場開発にかかるコストが削減できる
・市場の変化に対応したマーケティングができる
・確実な需要を得ることができる
・先発企業よりもよい製品を開発できる

でした。

いやー、白熱しました。
Youtub○にアップしたら再生件数が10万件をこえるのではないかと。

先発、後発、お互いに自分の立論を用いて相手の立論をつぶすというようなディベートでとても活発なディベートでした。
実例をあげてそこから一般化するというのが意外と難しいということが身にしみて実感しました。
市場によって参入コストが莫大なかかったり、そもそも固定費が小さかったり、参入市場の需要が限られていたり、先発不利のため特許があるといったことも・・・

結果は後発が勝利でした。
先発優位か後発優位かは永遠の議題のように感じます。
調べていた中でわかったのは、


結論でない!


ってことでした。
先発、後発は片方調べたらもう片方ももれなく学習できるというセット販売でした。


みなさんもこの議題を考えてみてはいかがでしょうか。



5限。
企業(経営者)は商品開発に際して。顧客(消費者)に耳を傾けるべきか

みなさん、この題についてどう思われるでしょうか。
当たり前だ!
当然ではないか!
自明の理だ!
気がふれたか!

と思う方もいらっしゃると思います。
その謎はゼミ日記をさかのぼって読んでいただくとわかります。


気になる方は
クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ翔泳社 2001年
を一読下さい。
僕たちのゼミの輪読テキストでした。


さてさて、前評判は当然イエス側でした。
立論を見ていきましょう。

Yes
・商品・サービス開発の成功の可能性が高まり、リスクも減る
・商品・サービスの質が向上し、顧客満足度が高まり利益が向上する
・顧客が「気づいていない」潜在需要を掘り起こすことができる
・顧客と企業がコラボレーションすることで双方にメリットが

No
・競争力がなくなるから
・新しい顧客が獲得できなくなるから
・費用対効果が得られないから


立論3つ。
No側はさらにかっしーさん不在。
その中で勝利を挙げたのは




No側でした!
しかも圧勝でした。


No側はYes側の立論を自らの立論を補完する材料として用い、潜在需要と顕在需要のあいまいな点を攻め、Yes側はマーケティング、顧客の声が企業を成功に導いた例をあげ、No側の不利と思われていた点を重点的に攻めていました。

プレゼンのスキルとしてはとても聞きやすい声の速さ、大きさで聴衆を意識したディベートでした。

立論を「同じだ」と言ってバッサリ切り捨てるのではなく、もっともな理由をつけて反駁する、もしくはここが異なるから当てはまらないなど、スキル面での勉強面はまだまだありましたが、全体的に成長を感じられたディベートでした。






今学期の日記はこれで終わりです。
思えば、ゼミに入ってからもう半期が過ぎるのですね。
振り返ってみると忙しい中にも自分の成長が見て取れるような気がします。
気がするだけですが。
後期はもっともっと充実したゼミになることでしょう。
それまで皆さんとはしばしばお別れです。

2年生の皆さんはゼミ選びに困ったらいつでも相談に乗ります!
楽しい夏休みを!


―試験勉強をしつつ、クラフトワークの「電卓」を聞きながら―