ゼミ日誌(4/27)

こんにちは!10期の大内 寛子です。初めてゼミ日誌を書くので緊張します(><)



【4限】

・ニューススピーチ (10期梶谷君)

以下、剛君がメーリスに流してくれたものです。

記事「鯨肉は牛肉はエコ?」

http://sankei.jp.msn.com/science/science/090424/scn0904240100000-n2.htmより

MNS日経ニュース)

①内容

・鯨肉生産で生じるCO2など温暖化ガスの排出量は、牛肉生産で生じる排出量と比べて10分の1以下という試算が、水産総合研究センターの調査が出た。同じ肉類の食材でも、鯨肉は牛肉に比べて環境に優しい一面があるといえそうだ。水産庁はこうしたデータに着目しており、「商業捕鯨再開などをめぐる国際交渉で、反捕鯨国へ理解を求める新しい視点になる」としている。

②何が問題か

・昔から捕鯨を行ってきた日本としては「環境保護」の名の元に捕鯨を正当化しようとしているのではないだろうか。地球全体の環境と限りある鯨の命どちらを優先するか。

③見解

・確かに牛肉CO2排出量を減らし、温暖化の歯止めに一役かうかもしれない。しかし簡単に育てることのできる牛や豚と違って鯨は養殖が不可能である。捕鯨が国際的に正当化されることで鯨の数が世界的に減少し生態系を狂わせ、また新たな問題を生みかねないと思う。


これに対する議論は、

・なぜ鯨を捕ってはいけないのか?
・欧米で捕鯨が禁止されているのは、鯨油目的に大量虐殺をしてきた過去があるから
・欧米では鯨はアイドル的存在
・頭がいい鯨は殺しちゃダメだけど、牛や豚は殺してもいいのか?
捕鯨問題は生態系vsエコの論争となっているが、どちらも合理的じゃない


などでした。

命が大切と言いながら、日々私たちは動物や植物を殺して生きています。
人間は肉や野菜を食べなければ生きていけないから。
しかし鯨だから、牛だからといってむやみやたらと殺していいものではありません。
動物の命の問題は難しいですね。。。



・輪読『デパートを発明した夫婦』第二章 担当:内藤さん、中村さん、待井さん、八子君、渡部君


問い① 欲望喚起装置としてのデパートとな何か?

答え 潜在的消費願望を掘り起こすもの
   →消費資本主義の誕生

問い② デパートを欲望喚起装置とするためにブシコーがとった誘惑戦略とは?

答え ①壮麗な建物
   ②クリスタルホール
   ③大混雑の演出  
   ④商品の演出
   ⑤+α


問題提起は、

1)筆者はブシコーの誘惑戦略によって女性たちの万引きを誘引したとし、「欲望の喚起されないデパートでは、万引きは起こらない」と考える。(p.98-ℓ13)

→現在ではスーパーやコンビニ、書店など多くの場所で万引きの被害が多数出ているが、それも店舗の誘惑戦略に屈したということができるのだろうか?


2)ボン・マルシェはブシコーによる多様な戦略によって、その他のデパートとの差異化が進んだ。しかし現在のデパートは個別の店舗の集合体という性格が強く、それぞれのデパートが一丸となって一つの戦略を実現することが困難になっている。

→そのため、他のデパートとの差異化はなされずに、同じようなデパートが多くなりすぎてしまい、昨今のデパート業界の衰退を招いてしまったのではないだろうか?


の二つです。

1については
・現在は必要にせまられてやっている
・盗みたいという欲望から万引きしてしまう
という意見が、


2については、
・差異がなくなったからデパートが衰退したのか?
・デパート全体としての戦略がなくなっている
・今のデパートはうきうき感がない、目新しさがない

などの意見がでました。
特に問題提起2についての議論が活発に行われました。



【5限】

・ニューススピーチ (10期内藤さん)

以下、綾子ちゃんがメーリスに流してくれたものです。

記事「『グーグル図書館』に困惑 著作権の扱い不透明、削除要請へ」

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AS1C24002%2024042009より

日経新聞より)

①内容

・米検索最大手のグーグルの書籍データベース化をめぐる著作権問題
・今プロジェクトに対しアメリカ出版界や作家などが集団訴訟を起こし、昨年秋に和解案が成立している。

②何が問題か

・グーグル図書館は社会に良い影響をもたらすか?

③見解

・デメリット:対象は著作権切れと絶版の書籍のみとしているが、図書館の書籍のうち、70〜75%が著作権が不明なものといわれ、著作権切れ、絶版の判断があやふやで著作権の問題に触れる可能性がある。
・メリット:絶版または市販されていない書籍、つまり図書館のみで入手できる書籍がデータ化され、全文を閲覧できれば大変便利になる。
また、図書館側としても、大量の蔵書の保存にデータ化は必要である。
→絶版、著作権切れの判断が正確にできれば社会に有益なものになるだろう。

これに対する議論は、

・大学側が勝手に提携してるのはいいのか?
・国ごとに著作権の定義が違うのではないか
・古本屋や図書館は著作権を侵害してないか?
・そもそも著作権を認めるかどうか


などでした。

アイディアはどこかから仕入れているものだから、筆者にだけ著作権を認めてお金をあげていいのかという議論もあると先生がおっしゃっていて、確かに!と納得する部分もありました。


・輪読『デパートを発明した夫婦』第三章 担当:粟倉さん、大内、柏原君、梶谷君、竹本さん


大問 ボン・マルシェはマガザン・ド・ヌヴォテからグラン・マガザンへと飛躍できたのはなぜ?

答え ・以前までの女性誘惑戦術を超えることができた
   ・買い気がない客も呼び込んだ
   ・ボン・マルシェに直接来ることのできない客の要望に応えた

問い① 以前までの女性誘惑戦術の限界を超えるためにブシコーが行ったこととは?

答え ①ライフスタイルの提唱
   ②子供への刷り込み
   ③広告戦略

問い② 買い気がない客をいかにして店に呼び込んだか?

答え ①読書室
   ②クラシック・コンサート
   ③サニタリー・スペース
   ④ビュッフェ

問い③ ボン・マルシェに来られない人の要望にどう応えたか?

答え 通信販


問題提起は、

1)p.102-ℓ3〜4『こうした理想の生活を現実に送っている階層は、実際には<ボン・マルシェ>で買い物などしなかったからである。』
  p.102-ℓ5〜7『ひとことでいえば、ゾルレンとしてのライフ・スタイルを設定してやることで、<ボン・マルシェ>は、新興中産階級が、とりわけこの階級の女性が持っていた奢侈への罪意識を取り除いてやることに成功したということになる。』とある。

→<ボン・マルシェ>が提唱したにすぎない中産階級のライフ・スタイルを人々はなぜ信じ込み、そのライフ・スタイルを実現しようとしたのか?

2)p.125-ℓ6〜『<ボン・マルシェ>には当然、食料品売り場はなかった』と述べている。

→なぜ食料品売り場をお店の中に作らなかったのか?

の二つです。

1については
・情報が少ない中で、信頼性のある新聞に載ってたボン・マルシェの記事を信じた
・上昇志向

という意見が、


2については、
・スペクタクル空間としてのデパートであるから、現実にひき戻さないように
・冷蔵施設が整ってなかった

などの意見がでました。


みなさんの色々な意見が聞けて、今まで考えたことのないようなことを真剣に考えられました。
次回の議論も楽しみです!!