7月6日 ゼミ日誌

こんにちは。前回の記事に引き続き、18期の渡邉です。先日のゼミ活動の報告です。
今回は、4年生の卒論中間報告が3本立てと、ニューススピーチが2つでした。

◆卒論発表
❶ 星野さん 「CMと外国人タレント」
問い:外国人を起用するCMの内容が時代を通じて変化した要因は何か
仮説:日本人の、日本に対する自信/外国へのあこがれが変化の要因となっている
外国人タレントの起用については1980年代に変化があり、同時期に変化が見られた、日本人の自国への意識に要因があるのではないかという仮説が立てられました。

❷ 山口さん 「六次産業化と地域活性化
 問い:六次産業化の事例は、どのようなタイプに分類できるのか?また、どのようなプロ    セスを経て六次産業化に至るのか?
 仮説:六次産業は、事業の方向性から①「産業・ビジネス志向」と②「地域・コミュニ ティー志向」の二つに分けられる。①は流通チャネルの活用・連携を行い、②は交流・多角化を行う。地域全体を活性化するのは後者であり、地域の人々は、現在希薄化した地域のつながりを求めて、これらの取り組みに参加する。
六次産業とは、農林漁業者が生産物の価値を上げるために行う取り組みのことで、一次×二次×三次=六次という意味合いで生まれた言葉です。

❸ 松阪さん 「オムニチャネルと消費について」
 問い:海外と比較し、日本にオムニチャネルが浸透していないのはなぜか。
 仮説:日本と外国の消費者間で、新しいサービスの受け入れ方に違いがあるから。
セブン&アイなどの企業が導入しているオムニチャネルが、アメリカに比べて日本では利用が停滞しているという現状に対し、顧客満足度や普及率の観点から問題を発見するというものでした。

◆ニューススピーチ
❶ 民泊を法的解禁することに賛成or反対
〈賛成側の意見〉
・宿泊施設の受け入れ能力が少ない地域で、イベントなどが行われて多くの利用者が訪れた場合、宿泊所不測の改善を期待できる。
・法整備されることで、民泊を提供したい人が手続きを行いやすくなるのではないか?
〈反対側の意見〉
・これまで商業禁止区域として過ごしてきた場所に、さまざまな人が出入りするようになる不安がある。
・手続きの手軽さがなくなり、不法営業を行う人がふえるのではないか?

❷ 地方自治体による保育費の無償化は推進されるべきか
〈賛成側の意見〉
・子育てが女性の社会進出のネックになっていることを考えると、子育てに関する支援策は導入されるべきだ。
・子供を社会全体で育てるのは将来への投資である。
・現状でも医療保険制度など、税金を用いて特定の弱者を支援する仕組みはある。この支援制度が子持ちの家庭への優遇だ、という指摘は外れている。
〈反対側の意見〉
・収入によって生活水準は異なるのだから、一律に全額保障制度を導入する必要はないのでは?
・財源の使い道に異議がある。待機児童を減らすために保育所の増設を行ったり、保育士の労働条件の改善を行ったりするなど、優先すべきことがあるのではないか?

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時間に余裕のある日だったので、久しぶりにニューススピーチが二回行われました。
司会中、先輩を指名しようとしてたびたび苗字を度忘れし、結果的に3年生ばかりに偏ってしまったのが今回の反省です。