7月13日 ゼミ日誌

みなさんこんばんは。16期の岩田です。
時の流れは速いもので自分がゼミ日誌を書くのも3回目となりました。
拙い文章は相変わらずですが、お付き合いいただければと思います。

13日のゼミではNSに加え、「商店街はなぜ滅びるのか」の5章の輪読と、この本全体のまとめの議論を行いました。

【NS】
①『大都市高齢者の地方移住を進めるべきか?』by宍戸
<賛成>
・地方の雇用増や活気につながる
・将来発生する介護難民の対策になる
・東京一極集中が緩和される
孤独死の問題の解決につながる
・コミュニティやつながりができるきっかけとなる

<反対>
・拠点整備にお金がかかる
・地方医療機関に負担がかかる
・高齢者の思いを尊重すべき
認知症の高齢者が意思決定できるのかという問題がある

難しい問題ですが、やや反対派の人が多かった印象を受けました。
あくまで個人的な意見ですが、高齢者になってまで都会で暮らそうという気はあまり起きません(笑)

②『甲子園での球数制限は導入すべきか』by佐藤
<賛成>
・選手の怪我の防止を優先すべき
アメリカでは導入されている
・高校3年間のために、日常や生涯に対しリスクを負うべきではない

<反対>
・選手層の厚い有名学校がさらに有利になる
・怪我の防止を考えるのは本来は監督の役割
・甲子園の醍醐味がなくなってしまう

NSでスポーツを題材に扱ったのは今季初めてでした。平野ゼミでスポーツに興味がある人はそこまで多くないイメージですが、自分にとっては新鮮で、おもしろいNSだったと思います。


【輪読】5章 「両翼の安定」を超えてー商店街の何を引き継げばよいか
         担当  岩田、門脇、斎藤、宍戸

問: 商店街という理念の成立から崩壊までの一連のプロセスから何を学ぶべきか
答え: 地域社会における、規制と給付の考え方。個人、地域に対する給付・規制をバランス良く行うべきだ。特に80年代以降そぎ落されたままである、地域に対する規制の再検討が必要である。

<問題提起>
商店街の今後を考える上で、筆者があげているような若者に事業を行う機会を与える取り組みをどう思うか

この問題提起に対しては、「そもそも商店街の存続は不可能なのでは」「若者に機会を与えるのはいいけど、成果がみこめない」などといった類いの意見が多くみられました。一方で「商店街」に対するゼミ員の考え方はステレオタイプだという平野先生の指摘もいただきました。

<まとめの議論>
2コマ目の最初の半分は、本書全体を総括した平野先生のレクチャーをいただきました。商店街を取り巻く状況の変遷と、三浦展が説く消費社会の変遷がリンクしている点や、この本のセールスポイントなどについての解説は興味深いものでした。

残りの半分は新たな問題提起について全員で議論を進めました。
①地域共同体は再興すべきか?
②もし再考すべきであるとすれば、商店街はその核となるのか
<意見>
・そもそも地域共同体はいらない
・地域共同体は学校(あるいは塾)だ
・人が集まっている地元の商店街は核となっているといえる
・利益を上げられていない以上、商店街は終わっている

全体を通してみれば、商店街に対しマイナスのイメージをもっている人がかなり多かったように思います。地域共同体や、商店街は不要だという意見に対し、漠然としたさみしさを感じる一方で、そういった意見は現実的かつ納得させられるものでもありました。


春学期も残すところあと2週間ですが、その2週間が忙しすぎて、正直首が回らない状況です・・・。まあそれでもやらなきゃしょうがないので頑張っていきたいと思います!