6/18 ゼミ日誌

こんにちは。16期の佐藤でございます。2回目のゼミ日誌と初めての司会そしてディベートで、体から嫌な汗が吹き出ました。
6/18のゼミ活動は、前回に引き続き『じゅうぶん豊かで貧しい社会』の輪読と、3年生によるディベートが行われました。

NS(担当、アッキーナさん)
「裁判所の令状なしによるGPS捜査に、賛成、反対」

《賛成》
・追跡捜査が容易になる
・犯人逮捕が迅速化することで、住民、被害者の安心感
・警察の捜査も近代化すべき
・なぜGPSだけプライバシーが問題になるのか

《反対》
・警察の行為が法に抵触する可能性(建造物侵入罪)
・プライバシーの侵害
・今後の警察権力の増加につながる
GPSを容疑者に悪用される危険性


容疑者のプライバシーが問題になりました。また個人情報を集めるにあたって、そのデータの管理、流出の重要性、重大性に話が広がりました。
僕としてはプライバシーや人権というものは、犯罪者だからなくていいということはないと思います。


【輪読】
3章 「富とはー東西の思想を訪ねて」

問い
人々の富に対する考えはどう変化したか
答え
アリストテレスを始めとした古代ギリシャ人は「富=限りあるもの」という認識を持っており、それ自体を貪欲に追求することは悪とされた。そして、それはヨーロッパ・中国・インドの古代文明にも受け継がれた。しかし、近年は「よい暮らし」の観念が消失し、貪欲な富の追求が悪とみなされなくなった。

問題提起
「よい暮らし」に対する共通の考え方は本当に消滅したか。

意見
・最低限の生活がよい暮らしである
・最低限のモノが満たされた上でつながりを持つことがよい暮らしの条件である

等々


しかし、先生が、ここでいうよい暮らしとは万人が目指す正義、理想などの抽象的なものがあるかという話ではないかと指摘してくれました。
現代の共通の「よい暮らし」という考え方とはどのようなものなのか?それが今後の輪読のテーマとなりそうです。




ディベート
「日本のパトカーの車体を広告スペースとして開放すべきか?」

Yes
1.行政サービスの維持、向上につながる
2.高い宣伝効果が見込まれる
3.国民の安全が保障される


No
1.広告効果がなく、必要な地域の収入が増えない
2.警察の公平性が失われる恐れがある
3.パトカーのデザインには意味があり、犯罪抑止力につながる


3年生だけの初めてのディベートでした。結果は、NO側の勝利で、ベストディベーターは近江でした。僕はYes側でした。先生もおっしゃってましたが、どうしてもYes側は難しくなってしまうなと痛感しました。しかし、やりようによっては勝てたのではないかと思うと後悔が残りますね。

先輩達から、とてもたくさんのフィードバックをいただきました。主に言われていたのが…
・ワーディング
・プレゼンの仕方
・レジュメの作り方
です。ワーディングという問題は新歓合宿の時から言われていますが、立論をついつい短い言葉にまとめて、誰に対するメリットなのか、どういうロジックなのかがわかりにくくなってしまいました。そこは次回から気をつけましょう。


僕が思う今回の反省点は、「準備不足」と「情報とビジョンの共有ができていなかった」この2点につきます。
お互いがお互いに、どれだけどの情報を持っていて、どういう風に反駁質問するかなどを、作戦タイムの3分間で全員が共通の認識を持てるほど、準備もコミュニケーションもできていませんでした。反駁はまだしも、立論の時間配分が上手くいかないのは問題があると思います。

近江がベストディベーターなのは文句ありません。しかし、近江以外があまり良くなかったというのも事実かなと思います。かく言う僕も、途中で何言ってるかよく分からなくなってしまい、アタフタしてしまう場面もありました。準備して望むのは得意ですが、即興性がないのは自覚しています。今後の課題ですね。
また2週間後に、ディベートがあります。テーマもメンバーも違いますが、各人がベストディベーター目指していきましょう。


文がとてもとても散らばってしまいましたが、これでゼミ日誌をしめさせていただきます。ありがとうございました。