9月15日 夏合宿2日目

こんばんは!15期のナカザワです。
前回に引き続き、夏合宿の2日目です。

朝7時にYes/Noを分け、いざ14期vs15期のディベートスタートです〜

ディベート
「資金繰りに厳しい自治体はパトカーを広告スペースに利用するべきか?」
前提
・資金繰りに厳しい自治体対象(限界ではないが、厳しい程度)ex.大阪市
・広告を載せても市民がパトカーとして認識できる程度の装飾
・酒、タバコ、銃器などの(趣味の悪い)広告はなし

◎立論
Yes
①地域存続につながるから(行政・自治体)
②より高い宣伝効果が見込められるから(企業)
③生活の質が向上するから(市民)

no
①警察の権威を失墜させるから
②警察の独立性が失われるから
③公共財としてのあり方が損なわれるから



ディベート
お題「日本の公立中学校は宿題を提出したものに金銭的にインセンティブをあたえるべきか」

◎立論
yes
① 学力の底上げになるから(社会)
② 親やや教師の負担がへるから(家庭・学校)
③ お金のありがたみを学ぶ機会になるから(生徒)

no
① お金のために勉強をするようになるから
② 「宿題をやること」に値段がついてしまうから
③ 権利や義務の領域にお金が介入することは腐敗を招くから


夏合宿でのディベートは、10月に行われる八代とのインゼミ練習を兼ね、いつもとは違う形式で行いました。
普段平野ゼミで行っているディベートではない、「フリーディスカッション」という時間をどう使えるかが勝敗を分けると思います。私は最上級に苦手でした。頑張ります。
そして、今回のディベートは14期vs15期で行いましたが、どちらのディベートも15期の完敗でした。先輩方の偉大さを身に染みて感じました。


お昼休憩をはさみ、卒論発表とニューススピーチです。

NS原ちゃん
『会いたい 遺伝上の父 悩む人工授精の子 「出自知る権利 法案に」』
◎問い
三者精子提供による人工受精で生まれた子が出自を知る権利を認めるべきか

◎yes
・知らないことで、苦しんでいる人のデメリットと知らせることで親が受けるメリットを比べたら、知らせた方がよい
・年齢の条件(感情が安定した年齢)に知らせれば、実の親と育ての親それぞれへの気持ちを整理できる
・出自はどのような人も知るべき権利

◎no
精子提供者のプライバシー守らなければ、数が減る
精子提供者が突然トラブル(相続の問題など)に巻き込まれることになる
不妊治療を進めるためには、出自を知らすとあまりよくない

卒論⑤岩橋さん
テーマ:新聞からみた日本のスポーツ報道の変化
問い:戦後、一般紙におけるスポーツ報道は新聞社の商業主義的影響をどのように受けたか


卒論⑥神尾さん
問い:1950年代以降のスポーツ雑誌における読者投稿欄はどのように変容し、そこから各時代でどのような読者共同体が形成されてきたことを読み取れるか。また、読者共同体の変化の要因はなにか。
仮説:スポーツ雑誌における読者共同体は、直接的・間接的・弱く緩やかなつながり、と大きく3つの時代に区分できる。そして、読者投稿欄も各時代の読者共同体を表すように変化してきた。読者共同体の変容の背景には、経済状況やテレビ・インターネットなどのメディアの普及による人々の共同体意識の変化がある。

NS古川君
アイスバケツで寄付、2700万円 日本ALS協会に

◎問題提起

「アイス・バケツ・チャレンジ」は難病支援のキャンペーンとして、社会的に望ましい行為であるか?

yes
・患者がどう思うかは人によるが、寄付金が集まるという事実があることが重要
・目的自体は難病支援につながるから、倫理的に否定することではない
・日本人のボランティアや慈善活動をしている人へのハードルの高さを軽減させるきっかけにかる

no
・パフォーマンス性が重視されて、本来の目的から逸脱している
・事故が起こっている
・本当に募金をしたい人は、氷水などのイベントがなくても募金している
・やり方がチェーンメール風で、本来の目的と外れやすいものである…強制性が強い(慈善活動・公共性のため)


卒論⑦愛海さん
問い:韓国におけるアイドルおよび大衆文化の消費形態はどのように変化してきたか。
仮説:アイドルは青少年の大量消費を導くための商品として生み出され、消費は上から促された。その後ファンダムが独自の広がりを見せ、能動的で非常に大きな存在となっていった。その現象に応えるように次々とアイドルは排出され、政府の支援のもとでアイドル産業は一大産業となり、その消費はさらに熱狂的な、単なる一方通行ではないアイドルとファンの双方向のやりとりかつ強固な繋がりへと発展していった。そして初期は10代に限定されていたファン層も、2010年代以降20代30代を一部取り込み、広がりを見せている。

卒論⑧杉村さん
問い:イノベーションのジレンマはゲーム業界においても適用される理論か
仮説:適用されない。
ゲーム業界には高い参入障壁があり、その参入障壁がイノベーションのジレンマが起こりづらい状況を招いている


卒論⑨長堀さん
問い:日本の企業スポーツの役割は企業経営のあり方にどのように結びつきながら変遷してきたか
仮説:企業スポーツは、その属している社会集団である企業と相互依存の関係であり、その関係性の中身は、企業スポーツが引っ張る形で変化してきた。
戦後〜高度経済成長にかけて企業スポーツは、日本的経営の特徴を反映して、「社内の一体感、愛社精神」を産出す役割を持って誕生、興隆した。しかし、日本的経営の終焉によって企業スポーツは、企業にとっての「大きなコスト」としてのしかかり、メインバンクや株主の意向によって解散を余儀なくされた。だが近年、株主資本主義の弊害として不祥事が相次いだ企業は、企業スポーツに対して「社会的責任を果たす」役割を期待するようになり、企業スポーツは維持されるようになった。


二日目は以上となります!このあと、みんなで宿のベランダから、海岸沿いで行われた花火を見ました!!
期待していた以上によかった、という声がちらほら伺えましたが…(きっと地方の花火を見くびっていたのでしょう。笑)
夏の終わりを感じさせる、素晴らしい花火を、よいロケーションで見れてよかったです!

では、夏合宿の三日目(実質最終日)ゼミ日誌は内藤くんが書いてくれます!