9月11日 ゼミ日誌 合宿一日目

こんにちは!
14期の杉浦です。

ちょっと遅くなりましたが、合宿一日目の日誌です。

○ニューススピーチ

�問題提起:「著作権法を改正して電子出版権を創設するべきか」

・権利をはっきりさせれば電子書籍の普及に繋がる
電子書籍が普及すれば環境にも良い
・音源の違法ダウンロードのように、意外と効力はあるかも

・違法行為は防ぎきれない
・デメリットの方が大きい
著作権フリーの無料コンテンツが減ってしまう

�「不妊 治療の公費助成の対象に、(「42歳まで」という)年齢制限を設けるべきか」

・税金は、もっと子どもを早くから作りやすい経済状況を生み出すために使われるべき
・公費を可能性の低いことに使うのは疑問

・支出削減は一時的(子どもが生まれれば将来的には社会全体にとって利益になる)
社会保障は平等であるべき

メリット、デメリットともに納得出来る部分が多く、とても難しい問題でした。
特に不妊治療のテーマは、命が関わる問題ということもあり白熱した議論になりました!

○卒論中間報告(3年生)

・五十嵐くん
【問い】
日本においてメディアを通じたスポーツ観戦が行われる要因と変遷はどのようなものか?また、それは消費社会論の立場から同様の現象と言えるか?
【仮説】
スポーツ観戦は物語を消費するために行われる。それは、メディアの発達、特にテレビの登場によって急速に進展した。また、1960年代の日本の経済成長とオリンピック誘致によってスポーツがテレビによって家庭で視聴したことも要因となった。その後、余暇の増加といった社会背景のもと、スポーツが多様化・日常化したため、他人との差異化を図るようになった一方で、同時にスポーツ本来の性質である社会的結びつきの強化によって国民的スポーツは存続し、大衆的な消費となっている。

・石川さん
「ハリウッドミュージカル映画と清潔イデオロギー
問い:ハリウッドミュージカル映画の盛衰の要因とは何か?
仮説:「清潔イデオロギー」が要因だと言える。
�きらびやかなアメリカ=アメリカのきらびやかさの表象<夢の国としての清潔さ>(誕生〜戦前まで)、
アメリカの理想の家庭像<明るいアメリカの未来性における清潔さ>(戦後から50年代まで)
→�と�は、「プロダクション・コード」の衰退によって、なくなる
�威厳あるアメリカ=<アメリカ賛美としての清潔さ>(60年代)
これら3つの枠組みの流れと共に、ハリウッド・ミュージカル映画は変容しつつも、栄華を誇ってきた。だが、ベトナム戦争などによる、アメリカ社会疲弊のせいでアメリカへの希望がなくなる。
現実としてのありのままの、荒廃したアメリカの姿を映し出す風潮
→リアリズムに清潔さという要素を加える必要性がなくなった
=清潔イデオロギーに支えられた、ハリウッド・ミュージカル映画は衰退する。

・石田くん
「航空サービスの質の変換」
問い:日本の航空サービスの質はどう変化してきたか。また消費スタイルの変化にどう対応してきたか。
仮説:「結果品質」においては特に高度成長期に急伸した航空需要に対応するべく大型ハイテク機が導入された以降は、管理体制の拡充とともに大きく変化してこなかった。
「過程品質」においては需要の拡大とともに乗務員の増員と訓練によって、顧客接点のサービスの質と量を向上させ続けてきた。しかし成長調整期においては時間消費へとシフトしたことで、質が重要視されるようになった。
「道具品質」においては設備面で時代をのぼるごとに向上がみられる一方、ネットワークでは規制緩和以降、路線が限定されていったため質は落ちたと言える。
「費用」は長らく規制によって定められていたが、長期不況期に入って緩和されたことでやっと向上した。

・石塚くん
「調査報道と権力概念」
問い:調査報道の対象となる権力概念はどのように変遷をしていったのか。また、報道対象となる権力の種類ごとに、報道後の影響はどのように区分できるか
仮説:従来は、目に見える権力である、政治家や権力者が報道の対象となって調査報道がなされていた。しかし、時代を追うごとに可視化できる権力だけでなく、不可視の権力に対する報道も増加している(1990年ごろ?)。従来の、政治家や権力者を対象とした調査報道では、実際に権力・権威が失脚したり、社会的地位を失うということが見られた。それに対して、不可視の権力に対する報道では、目に見える影響は少ないが、世論や問題意識を形成する上で大きな役割を担っている。

3年生の初めての卒論報告です。
改めて、14期の興味の幅の広さを感じた中間報告でした!
わたしも次の日が報告だったので、どきどきしていました…

夕食後は翌日のディベートに向けた事前準備をしていました。
合宿の事前課題だった文献からのテーマだったのですが、難しいテーマですごく頭を使いました…!

それでは、次回は杉村くんです〜