11月7日(月) ゼミ日誌


お久しぶりです、11期の鶴崎です。
11月7日は昼休みに卒業アルバムのゼミの集合写真撮影がありましたが、
先日親知らずを一気に二本抜いたため、頬をすぼめて臨みました笑

余談はほどほどに、本題にうつりたいと思います。

●4限
・ニューススピーチ by土屋

【記事】
産経ニュース10/18
超党派国会議員68人が靖国参拝 秋季例大祭
 超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・古賀誠自民党元幹事長)のメンバー68人が18日朝、秋の例大祭に合わせて東京・九段北の靖国神社を参拝した。
 古賀氏は参拝後の記者会見で、日本の精神文化や伝統が失われつつあることに懸念を示した上で、「首相は靖国神社公式参拝をする覚悟と決意がなければならない」と述べた。議員の会は4月の春季例大祭の期間と、8月15日の終戦記念日にも参拝している。

【問題提起】
首相の靖国参拝は肯定されるべきか

【見解】
肯定されるべきでない(自重すべきである)。
首相の靖国参拝に関してはいたずらに韓国・中国といった隣国の反日感情を刺激するだけであるし、その立場的にも政治力学的にも自重することが望ましい。


オーディエンスも多数の人が反対意見を持っているようでした。


プレゼンターの出した焦点以外にも、政教分離という観点から望ましくないという意見や、謝罪はしてもいいが感謝するのは違うのではないかなど多くの意見がありました。


このような問題は意見が分かれるものだと思いますが、それぞれが自分の意見を持つことが大切なのではないかと個人的に思いました。


・輪読 
ヴェブレン著 高哲男訳『有閑階級の理論』ちくま学芸文庫(1998) 
「第7章 金銭的な文化の表現としての衣装」by小西、小守林、鶴崎、不死原

[問] なぜ衣装は金銭的な立場を証明するものであるのか
[答] 衣装は生産的労働からの免除、顕示的浪費を示す手段であるから。

[問題提起]
1.
p.199 「ドレスのファッショナブルな細部がもつ・・・(中略)・・・新しいスタイルに救いが求められることになる。」とあるが、本当にそうだろうか。 (この因果関係は正しいのかだろうか。) また、現在新しいスタイルはどこから発信されているだろうか。

[見解]
・この因果関係は正しくない。
 あらゆる階層が同じような服を着用することにより、有閑階級にとって富の顕示にな らなくなったため、新しいスタイルが求められるようになったのではないか。
・現在新しいスタイルは業界団体が発信している。つまり、ファッションが組織化され ているのではないだろうか。


この議論の中では、前者に関して、オーディエンスも筆者の因果関係に納得いかない人が多く、先生からは模倣と差異化のサイクルという説が提示されました。後者に関しては、現在は消費者にイニシアチブがうつったのではないかという意見が出ました。


2.
現代においても衣服は富の顕示の目的で用いられているか。
また、そうでないとしたらどのような目的で用いられているのか。

[見解]
現代において衣服は自己表現の目的で用いられている

この議論の中では、富の顕示も自己表現の一つであり、ヴェブレンの時代は富の顕示の割合が大きかったが、現在はその割合が小さくなったのではないかなどという意見が出ました。


●5限

・ニューススピーチby虎岩
【記事】
JCASTニュース10/30
「だまし討ち」東海大・菅野 ネットでは日ハム指名評価の声

 プロ野球巨人・原辰徳監督の甥で、日本ハムからドラフト1位指名を受けた東海大菅野智之投手の入団交渉が難航している。
祖父で東海大野球部顧問の原貢氏は、日本ハム東海大への事前通知なしで指名したことについて、「人の道に外れている」「だまし討ち」「人権蹂躙」とまで批判している。

【問題提起】
日本ハムが、巨人と相思相愛だった菅野を突然指名したことを評価するか?

【見解】
評価しない。
現在のプロ野球の制度では新人選手が入団後、自分の意志で移籍するためには9年もの時間が必要です。選手のプロとしての寿命が長くても20年だと考えると、その約半分を過ごす球団選びはとても重大な決断です。ドラフト制度が公平性を反映したものだとしても、最大限球団側も選手の人生を考慮してもいいのではないかと思います。(球団側も指名拒否ではもったいありません)


オーディエンスの大多数が日本ハムの行動を評価する側の意見でした。
個人的に先生がおっしゃっていたプロ野球が一つの企業で、球団が配属先のようなものという考え方に、「なるほど」と思いました。


・輪読
ヴェブレン著 高哲男訳『有閑階級の理論』ちくま学芸文庫(1998) 
「第8章 産業からの免除と保守主義」by佐藤、徳差、岡田、虎岩、吉田

[問] 有閑階級はなぜ「保守主義」を推進していくのか。
[答] 有閑階級は産業からの免除により、淘汰から保護され、有閑階級の「制度」その   もの、またその「役割」が社会の変化を阻害するよう作用するから。


[問題提起]
1.
本章では、制度の変化をもたらす主たる要因として金銭的な圧力を挙げていたが、果たして現実はそうであるのか。

[見解]
他にも要因は存在する。
具体例として、原発スマートフォンは挙げていました。


2.
現在の日本において、富裕層は保守的であるのか。

[見解]
必ずしもそうではない。
具体例として、孫正義を挙げていました。


議論の前に、具体例が適切ではないという意見が出て、軌道修正されました。


1については、
アフリカ諸国の民主化などを例に、メディアの発達が人々のものの考え方を変えたのではないかという意見がでました。


2については、
革新を既存の枠組みやパラダイムを変えることだとすると、現在において革新は起きていないのではないかという意見がでました。


問題提起がグループの中で、しっかりシミュレーションできでいなかったような感じがしたので、この経験を次回に活かしましょう。

長くなりましたが以上です。
フットサル大会が楽しみでなりません。