6月22日 ゼミ日誌

こんにちは!21期の尾下です。6月22日のゼミでは、NS1本と4年生による卒論報告が行われました。

◆NS 

問:日本でキャッシュレス決済の導入をさらに進めるべきか

【YES】

・導入によって支払いや計算がスムーズになり、効率が上がる。

・インバウンドの消費に対応しやすくなる。

・現金を触らないため衛生的である。

【NO】

・導入コストがかかるなど、中小の事業者には負担になる。

・データの紛失や悪用の危険がある。

・後払い式だと使いすぎてしまう可能性がある。 

 

今回は前回の考察を踏まえての議論であったので、より発展した話が出来たと思います。他に、キャッシュレス決済の多様化で店舗ごとに自分の使える決済方法があるか確認する必要があるという意見や、キャッシュレスがこれ以上進んだ時その通貨交換が一企業に左右される危険性があるといった意見もありました。

 

◆卒論報告

 ・青山さん

テーマ:企業スポーツ

 

問:企業が企業スポーツを持つのはなぜか?

仮説:主たる要因は広告効果であり、社内モチベーションはあまり見込めない。

論証方法 :先行研究の読み込み、企業情報の収集、企業スポーツチームのケース分析

 

個人的に企業スポーツという概念に馴染みがなかったので、興味深かったです!

FBでは企業スポーツの規模や性質の推移・位置づけであったり、モチベーションの向上という因果関係の立証が難しいものをどうするかといったものが挙げられました。

 

 

・井上さん

テーマ:ヴィジュアル系バンドの勃興と衰退

 

問:ネオ・ヴィジュアル期からのインディーズV系が衰退している要因は何 か。その要因に影響している社会的変化は何か。

仮説:

①バンド:タテ社会の崩壊→社会的資本の喪失 社会的要因:CD 不況、バブル崩壊
②ファン:ファンの流動化 社会的要因:SNS の発展、オタク文化の浸透
(③文化:アニメとの親和性が薄れた 社会的要因:アニメ文化の発展)

 論証方法:CD売上・事務所・バンド数の変化などの調査、他ジャンルのアーティスト・ファンの共通点などの流動化する原因の考察 など

 

ヴィジュアル系に関してここまで深く考察できる点でオリジナリティ強いなと個人的に思いました笑

FBでは、CD不況の中ヴィジュアル系衰退をCD売上で表せるか、先行研究を幅広く見るといったことが挙げられていました。

 

本日の日誌は以上になります!次の発表が楽しみですね。最後まで読んでいただきありがとうございました。

6月18日ゼミ日誌

こんにちは!21期の岡山聡良です。だんだんと梅雨があけてきましたね!洗濯物が干しやすくなります!18日のゼミでは、ニューススピーチと「日本社会のしくみ」第1章、第2章の輪読を行いました。今回から3冊目の輪読本に取り掛かります!

 

 

 

NS【現状のテレワークが続くなら、今後日本企業はメンバーシップ型からジョブ型へ働き方を移行すべきか?】

 

YES側》

 

・大学で行うべきことが明確化する。

 

・日本の低学歴化の進行を止めることができる。

 

・ブラックな労働環境になりにくい。

 

 

 

NO側》

 

・今までメンバーシップ型で就職が行われていた日本にとって、ジョブ型への移行にはコストが膨大にかかる。

 

・教育制度から見直す必要がある。

 

・中小企業はもともとジョブ型採用に近いことをしているが、規模の大きい大企業にとって企業本意での移動などの不可能化などが大きな負担となり得る。

 

 

 

今回のNSは輪読の「日本社会のしくみ」にとてもマッチしていたので、全員が諸知識を持っていたことで、議論がスムーズに進みました!ジョブ型採用にすることは良い点がある反面様々なリスクも内包しています。日本の雇用者、企業側双方にとって、大きな問題点となりそうです。(様々なコストを考えると、しばらくは急激に変化しないようにも感じますが。)成果主義にするかどうかも議論に入りそうです

 

 

 

◆輪読『日本社会のしくみ』第1章、第2

1

【問い】本社会の生き方はどのように変化してきたか?

【答え】正規雇用の数は一定であり「大企業型」は比較的に安定しているが、「地元型」である自営業者や家族従事者が減少し、「残余型」である非正規労働者が増加している。

 

2

【問い】欧米と日本の雇用慣行の違いは何か

【答え】欧米は「初めに職務ありき」であり、日本は「初めに人ありき」である。

 

批評

pp.26~27「『日本』を論じるとき、念頭に置かれる生き方は『大企業型』であることが多いようだ。『日本』を論じる人々の多くが大都市のメディア関係者で...

メディア関係者が「大企業型」として日本を論じているという趣旨だが、TV 新聞などといったメディアは政治の発信力が高く、世論を動かす力があるように 思う。「大企業型」の特徴である政治力が劣る、と矛盾しているのではないか?

p.131~

「社内のがんばり」の具体性に欠ける。p.144,l10~12 に「大企業では『社内のがんばり』が評価されやすい」とあるが、どのように評価されてきたのか?

 

問題提起

「日本企業は修士卒・博士卒に対して給与などの明確なインセンティブを設けるべきか。」

欧米では大学院に進学して専門学位を取得した方が、将来的に高収入を得ることができるというのが常習化している。それに対し、日本では学歴のインセンティブの低さ故に大学院進学率が欧米に比べて低くなっている。そして、博士号を持った社員を求める企業も増加している。

という背景にて、議論が行われました。

博士号を求められているのは理系だけではないのか、アカデミズムの大学のプラグマティズム化が進行するのではないかといった問題点が挙げられました。

 

本日の日誌は以上となります。読んでいただきありがとうございました。

 

21期 岡山

6月18日ゼミ日誌

こんにちは!21期の岡山聡良です。だんだんと梅雨があけてきましたね!洗濯物が干しやすくなります!18日のゼミでは、ニューススピーチと「日本社会のしくみ」第1章、第2章の輪読を行いました。今回から3冊目の輪読本に取り掛かります!

 

 

 

NS【現状のテレワークが続くなら、今後日本企業はメンバーシップ型からジョブ型へ働き方を移行すべきか?】

 

YES側》

 

・大学で行うべきことが明確化する。

 

・日本の低学歴化の進行を止めることができる。

 

・ブラックな労働環境になりにくい。

 

 

 

NO側》

 

・今までメンバーシップ型で就職が行われていた日本にとって、ジョブ型への移行にはコストが膨大にかかる。

 

・教育制度から見直す必要がある。

 

・中小企業はもともとジョブ型採用に近いことをしているが、規模の大きい大企業にとって企業本意での移動などの不可能化などが大きな負担となり得る。

 

 

 

今回のNSは輪読の「日本社会のしくみ」にとてもマッチしていたので、全員が諸知識を持っていたことで、議論がスムーズに進みました!ジョブ型採用にすることは良い点がある反面様々なリスクも内包しています。日本の雇用者、企業側双方にとって、大きな問題点となりそうです。(様々なコストを考えると、しばらくは急激に変化しないようにも感じますが。)成果主義にするかどうかも議論に入りそうです

 

 

 

◆輪読『日本社会のしくみ』第1章、第2

1

【問い】本社会の生き方はどのように変化してきたか?

【答え】正規雇用の数は一定であり「大企業型」は比較的に安定しているが、「地元型」である自営業者や家族従事者が減少し、「残余型」である非正規労働者が増加している。

 

2

【問い】欧米と日本の雇用慣行の違いは何か

【答え】欧米は「初めに職務ありき」であり、日本は「初めに人ありき」である。

 

批評

pp.26~27「『日本』を論じるとき、念頭に置かれる生き方は『大企業型』であることが多いようだ。『日本』を論じる人々の多くが大都市のメディア関係者で...

メディア関係者が「大企業型」として日本を論じているという趣旨だが、TV 新聞などといったメディアは政治の発信力が高く、世論を動かす力があるように 思う。「大企業型」の特徴である政治力が劣る、と矛盾しているのではないか?

p.131~

「社内のがんばり」の具体性に欠ける。p.144,l10~12 に「大企業では『社内のがんばり』が評価されやすい」とあるが、どのように評価されてきたのか?

 

問題提起

「日本企業は修士卒・博士卒に対して給与などの明確なインセンティブを設けるべきか。」

欧米では大学院に進学して専門学位を取得した方が、将来的に高収入を得ることができるというのが常習化している。それに対し、日本では学歴のインセンティブの低さ故に大学院進学率が欧米に比べて低くなっている。そして、博士号を持った社員を求める企業も増加している。

という背景にて、議論が行われました。

博士号を求められているのは理系だけではないのか、アカデミズムの大学のプラグマティズム化が進行するのではないかといった問題点が挙げられました。

 

本日の日誌は以上となります。読んでいただきありがとうございました。

 

21期 岡山

6月15日 ゼミ日誌

こんにちは!21期の今田です。6月15日のゼミでは、NS1本と4年生による卒論報告が行われました。

◆NS

問:現在のコロナ禍から、そして収束後もキャッシュレスを推進すべきか

【YES】

接触のリスクが減り、コロナ感染防止対策になる

・海外でも日本でも、現在のコロナが原因で、キャッシュレスが進んでいるので流れを止めるべきではない

【NO】

・店側の負担が大きい(手数料、現金が手に入るまで時間がかかる、機器の設置や導入コストなど)

・サーバーメンテナンス、セキュリティの保護などにコストがかかる

・高齢者や低所得者が利用できない可能性

他に、YES側の海外との経済がより円滑化するのではないかという意見や、NO側のそもそも現金がコロナの感染ルートになるのかという意見もありました。

◆卒論報告

・梅川さん

テーマ:2.5次元舞台

問:2.5次元舞台の特異性はなにか

仮説:①原作再現へのこだわり

②「会えるアイドル」化

③三次元の役者とキャラクターの二重写し+イマジネーションによる原作の深化

・北村さん

テーマ:YouTube視聴における男女の違い

問:YouTubeの視聴において、男女間でどのような差が見られるのか

仮説:①男性は「競争」「刺激」「物体」などが見られる動画(ゲーム実況、チャレンジ系、スポーツ、ハウツーなど)をよく見る。一方、女性は「感情」「人間性」「芸術」などを重視している動画(vlog、音楽、キッズ系)をよく見る。

YouTubeにおける「コミュニケーション」については、男女ともに重視しているが、コミュニケーションの定義が男女間で異なる。

本日の日誌は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

6月11日ゼミ日誌

 

20期の堀岡です。11日のゼミでは、ニューススピーチと「ファッションで社会学する」パート4の輪読を行いました。今回で2冊目の輪読本が読了となります!

 

NS【性犯罪者にGPS着用を義務化すべきか】

YES側≫

・性犯罪は再犯率が高いが、GPSでの監視が抑止力となるのではないか

・実際にGPSが導入されているアメリカや韓国では再犯率が低下した実績がある

・冤罪の可能性や犯罪者の人権侵害よりも、被害者を守り、これ以上被害を出さないことが最優先事項である

 

NO側≫

・性犯罪防止策として、GPSよりも有効かつ人権問題に発展しない方法があるのではないか

GPS装着が再犯率低下の主要因とは言い難い

・韓国ではGPSによる監視のプレッシャーから自殺者が出て、社会問題となっている

 

他にも、性犯罪者の社会復帰に対するハードルが高いため、犯罪者に対する社会の受け止め方に変化が必要であること、また、性犯罪防止策の代替案として再犯者に限定してGPSの装着を義務化すべきとの意見が話題に上がりました。

 

 

輪読『ファッションで社会学する』Part4 グローバリゼーション

Chapter10≫

【問】デザイナーがグローバルに活躍するためにはどうしたらよいか?

【答】「パリ」などで独創性を武器に戦う必要がある。

 

Chapter11≫

【問】ファッション界と市場の関係は何か?

【答】ファッション市場は都市と深く関わりがあり、その都市の市場はファッション界に従って位置づけられる。

 

批評≫

・p.249「オリエンタリズム」と「ナショナルな境界、人種の境界はつねに言説やイメージによって作り直されている」の部分の繋がりが不透明で、理解しがたい。オリエンタリズムという言葉が生まれたことが「ナショナルな境界」を「作り直」したということなのか、あるいは、ファッション界で生まれている様々な商品がその境界を形成しているということを指しているのかどうかが曖昧に思われる。

 

問題提起≫

1.「ファッションショーは今後どのように変わっていくのか」

a)歴史的にファッション分野で秀でていたパリだが、ファッション界におけるパリ一強の時代は終わるのか。

b)グローバル化やインターネットの発展により、都市で行われる物理的なファッションショーの影響力は弱まっていくのか。

2.「ファッションモデルの増加は消費者にどのような影響を与えるのか」

a)モデルというファッションの模倣対象があまりに増えてしまったことで、消費者はアイデンティティの形成が困難になるのではないか。

b)現代日本のファッション市場では西洋出身のモデルや美の規格が覇権を握っているが、そうした風潮に消費者の意識も影響されているのか。

 

批評・疑問点ではオリエンタリズムに関する質問が多くあがりました。

また、問題提起では4つのトピックに対して活発に議論が行われました。個人的には1.(b)のファッションショーが今後どうなっていくのかというトピックに対し、ファッション市場によって動態が異なるという意見が興味深かったです。

エッジが効いたモードスタイルを特徴とするエディトリアル市場においては、現状と同じく業界のプロが実際にルックの雰囲気や服の質感を目で見るため、そして業界関係者との交流のために物理的なショーの場は残される。一方、大衆消費者向けの商業市場では元からショーに場としての性質が大きくないため、物理的なショーは無くなり、デジタル技術によってモデルがCG化されたり、YouTubeなどでの生配信形式がより普及したりするという意見です。

 

二冊目の輪読を終え、司会も4年生の間で一周しました。次回からは3年生(21期)にバトンタッチいたします!お疲れ様でした。

 

20期 堀岡

6月8日ゼミ日誌

こんにちは、コロナ呆けといいますか、ぼーっとしていたらもう「初夏の候」ですね!笑えないですねー20期の星野です!

6月8日のオンラインゼミではNS1本と4年生の卒論報告(遂に始まってしまいました…汗)を行いました!

 

NS(ニューススピーチ)は「東京オリンピックを来年開催すべきか」という問題でした。

1兆円超のこれまでの支出に加え、大会の規模を縮小したとしても延期には3000億円の追加費用が発生するという問題に、ネットでは「中止にすべき」という意見が多いようです。

yes側(開催すべき)は

・これまでの投資分を少しでも回収すべき。中止にした場合、企業や行政にかかる負担は3000億円どころではなくなる。

・中止の場合選手生命への大きな打撃となる。スポーツ選手にとって4年はかなり大きい。

一方no側(開催すべきでない)は

・大会の簡素化で経済効果は見込めない。コロナ対策で疲弊した財政にオリンピックを開催する体力は残っていない。

・新型コロナが収束する見通しが立たないままでは世論の支持を得られない。

というような意見が出ました。平野先生曰く「進むも地獄、退くも地獄」(笑)私たちは果たしてどちらの地獄に堕ちることになるのでしょうか。

 

続きまして第2回の卒論報告。本日は20期のエース、島君の発表でした。

テーマは奢侈品の消費。

消費社会論や行動経済学など様々な学問による奢侈品の消費の捉え方を整理し、その上で奢侈品の消費が人間の行動の中でどのように位置づけられるかを探るものだそう…🤔…🧐…🤨………🤯

さすが令和のガリレオ・ガリレイ、千葉のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれる男であります。彼の思考回路は一説には現代のスーパーコンピュータを遥かに凌駕するものだとも言われてさえおりますから、彼の卒論報告にはこれからも目が離せません😤

 

それでは皆さま、くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごし下さい。

20期 星野

6月4日 ゼミ日誌

こんにちは!20期の島です。

蒸し暑くなってきましたね…

個人的には春が大好きなんですがコロナのせいで外出できず今年は満喫できなかったのが心残りです。

 

6月4日のゼミでは、NS1本とファッションで社会学するのChapter7-9の輪読を行いました。

 

NS 社内失業者の是非について

まとめ
・正社員だが、仕事を与えられない社内失業者という存在がある
・業種、職種ごとに社内失業者の存在(少なくともその認知度)が異なる
・企業側の対応策としては、個人がいつでも独り立ちできる汎用的なスキルやマインドを養う体制を作ることである
・個人の対応策としては、自分のビジョンを明確に考えて自身を客観視し、会社以外の環境にも身を置くことである
・一方で、すでに存在する社内失業者に対して企業側は有効な施策が打てない状況にある

 

問:将来的に社内失業者は極力排除されるべきか?
(現時点での社内失業者は適切に判断できる & 「最終的に社会にとっていいことか」という視点)

 

YES側
・[企業]コストカットに繋がる、反面教師にすることが出来る
・[個人]より自己成長を強いられるので、結果的に汎用的なスキルを多く身に着けられる
・[その他]人材を価値が見いだせない自社にとどめるよりも、産業予備軍のような形で早期に社会に放出した方が本人のためにもなる

 

NO側(排除しても意味がないもこちら側)
・[個人]就業規則に触れさえしなければ基本解雇されないので将来への安心感が持てる
・[その他]働きアリの法則的にそもそも発生を防げない、比較すると仕事のできない層は常に存在する、そもそも現時点での社内失業者は将来的な社内失業者とは限らない、正社員が非正規雇用化してしまう

 

 

記事自体は私が興味あって持ってきたんですが、「社内失業者の存在は企業が社会福祉的な機能を担っていることを意味している」と思うと、一概に社会の観点から排除すべきかが気になりました。

ゼミの意見としては丁度半々くらいで、YES側としてはコストカットをすることで働いている社員に還元される、早期の放出は社内失業者のキャリアのためにも良いなどという意見が、NO側としては教育環境などに問題があるのに個人に押し付けるのはすこし乱暴だし、管理職の暴走を招くのではないか、といった意見も聞かれました。平野先生は失業者へのスティグマなどがあるから、もし社内失業者を容易に解雇できるようにするなら社会から変えていかなければいけないというご意見をいただきました。

 

・輪読「ファッションで社会学する」

 

Chapter7 ファッションのしくみ(pp158~180)


問い:都市と流⾏の関係は時代の中でどのように変化してきたのか

答え:

19C後半 パリ オートクチュールによる上流階級の模倣
20C前半 ニューヨーク 既製服の台頭による集団的選択
20C後半 ミラノ 東京 差別化による記号的消費
21C 情報化によるファストファッションの流⾏

 

CHAPTER8 ストリートファッション(pp.181~202)


問い:ストリートファッションを研究する上で重要なことは何か?


答え:①都市を対象拠点とし観察する ②変化するファッションの歴史を知る

 

CHAPTER9 ファストファッション(pp.203~219)


問い:ファストファッションがもたらした功罪はなにか?

答え:都市空間で売られる⾼価な洋服を介して、⼀部の⼈だけが享受してきた「ファッション」を、価格を抑えてより⾝近な場所で売ることで「すべての⼈」に届けた。⼀⽅で、コスト削減のため海外⽣産が⾏われ、現地の⼯場は厳しい労働環境になってしまっ
ているなど犠牲になっている⼈がいる。

 

批評や疑問として、ファッションにおける民主主義とは何を表しているのか?といった話が出ました。これは政治に関係なく既製服の流行は中・下流の人達もファッションを発信する権利を持つという民主主義ではないのか、またここでは「既製服⇒民主主義」だけではなく、「民主主義⇒既製服」といった流れもあるのではないか、といった議論もみられました。

また、平野先生がSNSと読者モデルの違いについて、「この人が着てるからいい」という時代から「着てるものがいいこの人は誰なんだろう」という風に方向性が変わっているのではないか、という観点は大変興味深かったです。

 

問題提起では、「ファストファッション時代の終わり」に関して議論しました。数年前まで確かに興隆を極めていたファストファッションが、世界的にも日本国内だけ見ても衰退している理由は何かについて、倫理的消費などの側面から話し合いました。ここでは、全体的なファッション市場そのものが衰退しているのではないか(単純にファッションにお金をかけなくなっている)、zozoやメルカリなどの媒体の増加、流行が見えにくくなっている、などの観点が挙げられましたが、反面エシカル消費などはゼミ員は特に意識してないことも分かりました。

 

本日の日誌は以上になります。

 

読んでいただきありがとうございました。