2024年 1月18日 卒論報告+大阪公演「小林一三」

本日のゼミ日誌を担当する23期の橋本浩平です。

本日の朝4時ごろまで飲酒しており、ルイボスティーを飲みながら、二日酔いに耐え

参加しております。

セブンイレブンのフルーツオレが飲み会の後に、気分がすっきりしやすいのでお勧めです。(あくまで個人的な感想です。)

 

本日は、第一回卒論報告の最後の一人、水野君の発表と平野先生の大阪公演「関西の福沢山脈・小林一三と郊外型ライフスタイルの創造」です。

 

・水野君 「経営史の観点や海外の事例からみる国内の大手フルサービスキャリア(以下FSC)が展開する長距離国際線ローコストキャリア(以下LHLC)の戦略と展望」

水野君の卒論報告では、JALとZIPAIR TOKYOの両社のおける差別化や今後の社会的状況にZIPAIR TOKYOがマッチするのかという問いを立てていました。

非常に難解なテーマであるなと感じましたが、水野君が飛行機大好きということで、頑張って作り上げてほしいと思います。

 

・平野先生 大阪公演「関西の福沢山脈・小林一三と郊外型ライフスタイルの創造」

平野先生の講演では慶應義塾大学出身で、阪急東宝グループの創業者である小林一三の生い立ちについて知ることができました。兵庫県姫路市出身の私にとって、阪急電鉄は馴染み深い路線であり、京都嵐山や大阪心斎橋・御堂筋に行くときによく使っていました。

阪急沿線は関西の住みたい街ランキングトップ10に名を連ねる拠点都市が多く、小林一三は現在の関西経済圏の形成に大きな影響を与えた偉人です。鉄道を起点に住宅地開発、レジャー・スポーツ施設の開設、エンターテインメント事業、小売業へと事業を展開し、各事業間の相乗効果をはかり、小林一三は芋づる式商法、日本型私鉄運営の元祖といわれているそうです。

 

本日のゼミ活動は上記にような内容でした。

特に平野先生の大阪公演は関西出身の自身にとって、興味深く、学びとなる講演でした。

 

 

 

 

1/15 「三年生卒論報告②」

本日、ゼミ日誌を担当する23期の河野です。

大変、寒い日々が続き、凍えながら、登校するこの頃です。

なお、大学の教室はあまり暖房が効かないので、寒さに耐えつつ、ゼミ活動を行っています。

 

さて、今日のゼミは3年生の卒論報告第一回の後半です。

 

①大石さん「消滅可能性都市におけるシティプロモーション戦略の分析」

「消滅可能性都市におけるシティプロモーションは成功するか」という問いを立てていました。近年、地方の過疎化が大きな問題になっているので、大変興味深いテーマだと思います。

 

②長谷川さん日本食グローバル化が日本に与えた影響、及び課題は何か」

日本食が海外でも人気になったことにより、日本食にどのうよな影響が起きたのか、複数仮説を立てていました。 ラーメンだったり、カリフォルニアロールだったりがゼミ生の中で話題に上がっていましたが、、どこまでが日本食なんだろうか、とぼんやりと、疑問に思いました。

③藤井さん 「ボランタリー・チェーン方式のコンビニエンス・ストアが加盟店の経営近代化に果たした役割」

問いは「VC型コンビニエンス・ストアはどのように経営近代化を進めたか。資料があれば加盟前との比較」など、3つほど立てていました。VCとF Cの比較などを主に調査したいとのことです。平野先生の授業でも扱われそうなテーマで興味深いですね。

 

上記の卒論報告が行われました。

平野先生やゼミ生からのFBをもとに、第二回卒論報告に向けて、調査を進めていってほしいなと思います。

1月11日ゼミ日誌

23期木村です。

OB・OG会にお越し頂きました先輩方、ありがとうございました。久々の開催ということで、初めてお会いする方が大半ではありましたが、23・24期ともに先輩方から様々な話をお聞きするなど、大変楽しい(また、有意義な)時間を過ごすことができました。

 

 

<活動報告>

本日は少し時を戻しまして、新年初、1月11日の活動報告です。2024年は24期(3年生)の第1回卒業論文報告から始まりました!

アメリカ映画における日本イメージの変遷(野村君)

映画を題材にした卒業論文は平野ゼミ内においてもこれまでにあったとは思いますが、日本のイメージという切り口は新しいと思います。個人的には前よりは「日本っぽい」適当なイメージから日本の実情に即した描写がなされるようになってるんじゃないかなぁなんて思っているんですが、どうなんでしょう。

②日本の野球産業発展の要因について(岩田君)

彼は中日の熱烈なファンです。そこから本卒論に繋がったのだろうか。日本の野球文化は世界の中で見ても非常に特異的な側面を持っていると思います。すごい盛り上がってるけどアメリカの大リーグとはまた違う盛り上がり方だろうし。これもまた結論が楽しみな卒論ですね。

英米と比較した日本のポピュラー音楽における経済決定論の影響(東城君)

うってかわって音楽です。最近はサブスクとかで色々な音楽が気軽に聴けて、便利な時代ですね〜。英米においてロックがカウンターカルチャー的な側面を持ちながら広がっていったことなどを踏まえて、なら日本はどうなんだろう、ということでの本卒論です。(あってる?)消費社会論とも関連が深そうで、こちらも興味深い!

サステナブル消費の実態-ファッションを通じて-(谷田君)

最後はファッション。彼は普段からイカした格好をしているナイスガイです。ファッションを卒論に選択するのも納得。自分は服にこだわりがないってのもあるんですが、服でサステナブル、あんまり気にしないですね。服を切り口に、SDGsを評価し直すクリティカルな卒論になりそう!

 

バラエティ豊かで、聴く側も学ぶことの多い発表でした。まだ1回目の発表ではありますが、各々の興味分野がハッキリと現れる形となりました。これから、更なる先行研究の探索などを経てより洗練された卒論へと進化していくことでしょう…。24期の皆さんは頑張ってください〜。

 

 

23期は残り数回のゼミ活動となりました。ぼちぼち最後の卒論発表に向けて準備をしています。多分この後すぐ1月15日の活動報告も上がりますのでそちらもぜひ!

自己紹介 24期 長谷川奏 / 12月18日ゼミ日誌

【自己紹介】

こんにちは。12月にもなって初めてのゼミ日誌です!

24期、商学部3年の長谷川 奏(はせがわ かなで)といいます。

…カロリー制限そろそろしなければとは思っている

…7㎝以上盛れなければヒールとは呼ばない

…田園広がる新潟出身 です。覚えてね。

應援指導部チアリーディング部門に入っていて、野球やアメフト、ラクロスなどの応援に行っています📣💙

オフの日は美術館とか庭園とかカフェとかにいます。あとはSnapchatで働いています。

24期唯一の女子ということもあり、新3年生の女の子をそれはもう心待ちにしています!👀

入ってくれた暁には女子会開きます。(同期と仲が悪いわけではありませんよ。決して。)

 

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【ゼミ日誌】
本日は4年生3人の卒論報告とニューススピーチ1本を行いました。

「2000年以降の市街地再開発事業の特徴と要因」(橋本さん)
・ Joonhwan KIM・林亜夫「市街地再開発事業の開発特性の変化とその要因分析」の論文をより拡大して、さらに全国市街地再開発協会「日本の都市再開発」を主軸に日本の市街地再開発事業に関する先行研究とコンパクトシティや都市機能の集約という都市計画系の先行研究を用いて「問い」を明らかにしてきた。
市街地再開発事業の特徴の変化としては、6大都市と地方都市で時期は異なれど、住宅併設開発の割合が増加していた。さらに6大都市では開発規模が全期間にわたって増加していたが、地方都市ではそうではなかった。新規住宅供給戸数は1975年から1998年にかけては増加していたが、1998年以降は上下している。
コンパクトシティのモデル都市では住宅併設開発割合・容積率・新規住宅供給戸数が増加している。しかし、モデル都市の人口が増加しているケースの方が少なく、市場要因ではなく、2008年の「国土のグランドデザイン2050」が制定された政治的要因が強いと考えられる。(市街地再開発事業において支給される補助金制度は変化なし)


「大学生の交友関係についてー自己開示度と対面・非対面の観点から」(木村さん)
・ オンライン、特にSNSにおける友人関係の流動性が対人相互干渉モデルに主張される開示への抑制要因となり、「異なる」グループにおける対面との差を生んだ可能性
オンライン上の友人関係の方が、より切れやすい?
・開示者側にとって、SNSや電話といったツールの脱身体性が開示度の低下に影響を及ぼした
ビデオ通話があまり想定されていない→視覚情報の差
・「開示を抑制している事実」に注目して
本研究の調査は「開示者」の主観に基づくもの
オンラインと対面に見られる情報伝達の差は
1. オンラインの脱身体性やローコンテクスト的特徴
2. それらを意識する開示者側の開示量自体の減少
の複合的要因によって生まれるのではないか
これまでの研究は1を示そうとしたものが多い
2が本研究で示された新たな示唆のひとつ
・ 対面コミュニケーションは人々に選択されている
対面での会話が選択される比率が50%超える(総務省,2015)
特に「悩みを打ち明ける」「謝罪する」等の場面
・選択化論の中で本研究が示すこと
小泉(2013)との比較
高校生にとって「会うこと」の意味は「相手への誠意」を示
すメディアとして機能しているのではないか(小泉, 2013)


「『動物化するポストモダンから見た日本社会』から考えるアニメ・漫画の消費変遷」(大森さん)
・東によれば、現代はデータベース消費へと移行したとされているが、本当にそうだろうか?
物語消費は継続的に行われていたことに対する論証
大塚によれば、物語消費の消費段階は大きく二段階ある。
①作品の「大きな物語」を獲得するため、設定資料などを読み込む(=物語消費)
②「大きな物語」を獲得することで、消費と生産両者の担い手になる(=二次創作)
消費者から共感を得る必要のあるもの。(例、ガンプラ
・データベース消費の傾向が強まった要因は、消費者と生産者どちらにあるだろうか。
生産者変化によるデータベース消費の流行
東の主張する物語(80年代)→データベース(90年代)の消費者変化ではなくアニメ産業の拡大が魅力的なキャラクター誕生に大きく寄与したのではないか。また、物語の補填としてノベルゲームが流行したのではなく、メディアミックスが浸透した結果としてゲームを手に取る人が増えただけではないか(動物化?社会的な存在?)

 

◯ニューススピーチ(河野さん)

問い 
KADOKAWAの出版本の刊行中止は社会的に見て妥当か」

Yes側の意見🙆‍♀️
・国民による刊行中止を求める抗議はこれもまた表現の自由の権利
・トランス差別を過激に助長する内容
・過激なヘイトは当事者を大いに傷つける可能性がある倫理的問題

No側の意見🙅‍♀️
表現の自由
・読んだうえで抗議や批判するべき
知る権利の剥奪(10カ国ほどで翻訳し出版されている)

 

次回も卒論報告続きます!

 

24期 長谷川奏

12月14日 ゼミ日誌

こんにちは!今回の日誌を担当いたします、24期の水野です。

 

三田の銀杏はもう8割ほど散ったでしょうか、地面を埋め尽くしていた黄色い葉もずいぶんと片付けられた印象です。キャンパスでは道ゆく人が厚着をしており、年の瀬をひしひしと感じています。

ちなみにこの記事を鼻水をズルズルさせながら書いています、風邪に気をつけて過ごしましょう。M-1GPは完全な健康体で観れるように回復に努めます。

 

さての本日は、

ジャン・ボードリヤール著「消費社会の神話と構造」

◯ニューススピーチ×2

を取り扱いました。

ゼミ生一同、相変わらず難解な著書を前に苦戦を強いられておりますが、先生の必死の解説により、なんとかついていっている状況です。

 

また、3年生は三田論執筆を年内に片付けるべく、鋭意取り組んでおります。ご期待ください。

 

それではまた次の機会にお目にかかりましょう。

 

こんにちは、24期の野村です。最近寒くなってきましたね。おかげで夜は布団にくるまって震えるこの頃です。

 

さて、昨日のゼミではニューススピーチ1つと輪読を行いました。

 

ニューススピーチのテーマは、「官房機密費」についてでした。恥ずかしながら初めて知ったのですが、「官房機密費」とは、国の施策を円滑に進めるための経費だそうです。毎年数十億円の予算が計上されているものの、使い道は明らかにされないのだとか。「官房機密費の公開を義務化するべきか」というのが今回の問いになります。

 

ゼミ員の意見を聞いたところ、YesとNoでかなり意見が分かれた印象です。

Yes側の主張のメインは、使い道が不適切でないか国民がチェックすることができるというものでした。実際、今回の社説で述べられたように、議員の失言によってのみ情報が明らかになるという現状には、少し問題意識も感じます。

一方、No側の主張としては、情報によっては国の施策に不利益をもたらすというものでした。その例としてスパイがあげられ、情報が開示されたときは彼らが危険であるという指摘もありました。

 

折衷案に近いものが期限付きの公開です。アメリカでは重要文書の公開期限は25年と定められているので、それにならって一定の期間内の公開を義務化するという考えです。これなら、即時に公開すると困る情報を保護しつつ、国民が監視を行えるますね。ただし、その期限をどれくらいに設定するのか、官房機密費の使い道に問題があったとき誰が責任を負うのか、といった問題点は残っており、まだまだ議論の余地が多そうです。

 

輪読は、引き続きボードリヤールの「消費社会の神話と構造」です。

 

今回は第三部の3,4を扱いました。

3のテーマは「余暇」、4のテーマは「気づかい」になります。

「余暇」と聞くと、暇で自由な時間というイメージですが、実際にはそうではないと述べられています。余暇は有効に消費するべきという考えが社会的に広がっており、私たちの行動に影響を及ぼしているという話でした。確かに、一日中ダラダラして過ごしたあと罪悪感を感じたりしますよね。逆に空いた時間で有意義なことをすると、達成感を感じたり。だから、この話は少し納得がいくものでした。

 

「気づかい」の方では、人々が見せる気づかいも、また社会通念に基づいているのだと述べられていました。例えば、仕事でお客さんに丁寧な接客をすることも、おばあちゃんに席を譲ったりすることも、すべて「そうあるべき」という価値観に基づいているもので、親切心は関係ないという話でした。この話には少し納得いかない気持ちもありつつ、といった感じです。

 

どちらの章でも、私たちは自分たちの根底にある社会通念から逃れられないという話でした。面白い話だとは思いますが、ボードリヤールの主張を聞いていると、そんなことないと反論したくなります。論理はわかるけど、モヤモヤとしたものを感じるというか。そんなとき、自分ひとりでは思いつかないような反例をゼミ員たちが挙げる様子を見て、議論の楽しさを感じる毎日です。

 

長くなりましたが、以上がゼミの活動報告になります。お付き合いいただきありがとうございました!

2023年 12月7日 ゼミ日誌

こんにちは。24期の東城です。お久しぶりです。

先日風邪を引きまして二週間ほどこじらせています。鼻水が止まらないです。気をつけましょう。

 

本日のゼミではニューススピーチと輪読を行いました。

 

ニューススピーチは合計で二本行いました。

①紹介状なしの受診、「特別料金」増額相次ぐ 7千円以上の義務化拡大

問いとしては「「特別料金」対象病院の拡大、引き上げは望ましい政策であったか」

YES側の意見として

・症状の軽重に応じて診療所と病院の役割を明確化
・患者の集中を防ぎ、大病院の負担軽減
・患者の待ち時間軽減につながる

NO側の意見として

・患者は意図しない特別料金を支払う可能性がある
・患者は大病院で診てもらうことで安心感を得ることができる
・患者が自由に病院を選択することができない

などが挙げられました。病院の負担軽減やその防止策が「特別料金」である必要性などが議論になりました。

 

経済産業省による広告企業3社に対する審査基準や手数料水準の広告主への開示要請

問いとしては「デジタル広告企業に対する審査基準や手数料水準の開示要請は適切か?」

YES側の意見として

・広告主に対する審査基準や手数料水準の開示は、デジタル広告市場の透明性を向上させる。
・開示により、広告主はより公正な競争環境で広告活動を行うことができる。
・不透明な手数料や審査基準は消費者に不利益をもたらす可能性があり、開示は消費者保護に資する。

NO側の意見として

・デジタル広告企業に対する過度な規制は、イノベーションの阻害につながる可能性がある。
・デジタル広告業界は自主的に透明性を高める努力をしており、政府の介入は必要ない。
・審査基準や手数料水準の開示は、実務上の困難を伴い、企業の負担を増大させる。

などが挙げられました。情報開示に対するコストやデメリットが議論になりました。

 

輪読では引き続きボードリヤールの「消費社会の神話と構造」を扱いました。

第三章の消費社会における消費対象のケースを紹介するなかで、今回は肉体やセックスについてが主なテーマでした。人間が元来有するこのような概念まで消費社会のシステムに含まれるのか?と疑問を抱きつつ参加しましたが、やはり人々の肉体やセックスに対する価値観が古代から現代にかけて変化していることなどから、確かに消費社会のシステムの範疇だという主張を認めざるを得ない部分があると考えました。

いや~、難しいです、文体も内容も。発想は画期的だと思いますが実際に会いたいとは思わない人かもしれないです。残りの輪読でなんとかボードリヤールの良いところを見つけるように頑張ります。

 

本日の内容は以上です。次回いつここに現れるかわかりませんが、その時はよろしくお願いします。